実は眼精疲労? 目の表面乾く「偽ドライアイ」が急増中
眼精疲労は、「調節機能」と「眼位異常」を調べる2つの検査なしでは正確に診断できない。眼精疲労の原因は、「毛様体筋の疲労でピント調節がうまくできないこと」と、「眼位の異常」の2つだからだ。眼位とは、ぼーっと両目で遠くを見た時の目の向き。まっすぐの人もいれば、外側、内側、上下を向いている人もいる。
「眼位が外側を向いていると、近くを見る時に中心部分に寄せなくてはなりません。眼筋に負担がかかり、眼精疲労を起こしやすくなるのです」
■「視力がいい」が不調招く
かつては、遠くを見られることが「よし」とされてきた。
しかし、パソコン利用が一般的になり「見たい場所」は目から70~75センチ程度、次にノートパソコン普及で50センチ程度、そしてスマホを日常的に見るようになったいまは20~30センチ程度になった。時代の変化とともに、「見たい場所」への距離が縮まっている。
「つまり、これまでは視力がいいとされてきた人、眼位が外側を向いている人が、より眼精疲労を起こしやすくなってきているのです」