目が痛み、不快症状続く…眼精疲労解消に効く2つの対策
さまざまなタイプの「ホットアイマスク」が売れている。蒸気や発熱・蓄熱素材を利用して目の周辺を温め、眼精疲労を解消するという。それだけ悩んでいる人も多い。効果的な改善法はあるのか。
細かい文字を集中して読んだり、長時間のパソコン作業で目が疲れたり、痛んだりした経験は誰しもあるだろう。ほとんどの場合、目を休めれば改善するが、中にはずっと不快な症状が続いたり、肩凝りや頭痛などの体調不良に悩まされるケースがある。そうしたガンコな疲れ目は「眼精疲労」と呼ばれている。
清澤眼科医院の清澤源弘院長は言う。
「原因はさまざまですが、いちばん多くみられるのはメガネやコンタクトレンズの度数が合っていないことで起こる調節性の眼精疲労です。とりわけ、老眼は40代半ばから急速に進行し、それに合わせるように眼精疲労を訴える患者さんも増えてきます。人間は老化とともに目のピントを合わせる水晶体が硬くなり、水晶体の形や厚さを調節している毛様体という筋肉も衰えます。老眼が進んでいるのにメガネを使用せず、目を凝らすなどして自力でピントを合わせようとすると毛様体が疲労し、眼精疲労を起こすのです」