お腹が冷えただけにあらず…冬の「危ない下痢」見極める

公開日: 更新日:

 冷え込む冬は「下痢」の患者が増えるという。お腹が冷えたんだろう……なんて軽く考えていると、想像以上に重症で命に関わるケースもある。“危ない下痢”をしっかり見極めたい。

 日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)によると、冬場は“下痢”に悩む患者が1日20人近くもクリニックにやってくる。最も多いのは、ウイルスによる下痢だという。

「ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスに感染して胃腸炎を起こし、下痢や嘔吐などの症状が表れます。気温が下がり、空気が乾燥すると、ウイルスが活性化し、蔓延しやすくなります。また、日照時間が短くなって、紫外線を浴びることでつくられる体内のビタミンD3が不足気味になり免疫力が衰えることも一因です」

 ウイルス性の腸炎では、体外にウイルスを追い出そうとして激しい下痢や嘔吐を起こす。ウイルスには抗生物質が効かないため、ウイルスが排出されるまで対症療法が行われる。あまりにも激しい下痢や嘔吐が続くと脱水症状を起こすので、完全に止めてしまわない程度の下痢止めや吐き気止めの薬が使われる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」