睡眠の質と冷えに原因あり 「朝型肩こり」が体の不調招く

公開日: 更新日:

 肩凝りには、通常の肩凝りと「朝型肩凝り」がある。もし、朝型肩凝りなら、放っておくと、頭痛、めまい、下痢、倦怠感などのさまざまな不調を招くかもしれない。「朝型肩凝り」に着目して治療を行う「目黒西口クリニック」の南雲久美子院長に聞いた。

■「朝、起きた時から肩が凝っている」は危険信号

 五十肩などを除いた慢性的な肩凝りは、血流が悪く、疲労物質が蓄積されることで起こる。

 いま、それに最も強く関係しているのは、パソコンやスマホ。目を一点に集中させ、長時間同じ姿勢を続けるので、筋肉の緊張が起こりやすく、血流が滞る。一年を通して午前中はそうでもないが、午後から夕方にかけて肩凝りがひどくなる人は、このタイプだ。

 一方、「朝型肩凝り」の特徴は、朝、起きた時から肩が凝っている。さらに、夏の間は程度が強くなかった、あるいは自覚していなかったが、気温が下がり始める季節になって、肩が凝り出した。もし、あなたがそうなら気をつけたほうがいい。

「主要な原因は、睡眠の質の悪さです。健康な人なら、睡眠中は副交感神経が優位に働いて体がリラックスし、目覚めた時はすっきりしている。ところが、睡眠の質が悪いと睡眠中も副交感神経が優位に働かず、交感神経の働きで筋肉が緊張状態にあるので、朝、ひどい肩凝りを感じるのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…