医師は見極めて 安心な「胃カメラ検査」に4つのポイント

公開日: 更新日:

 ヘリコバクター・ピロリ菌に関する知識がある医師かどうかも大きな判断材料になる。

「胃や食道疾患についての治療方針は、ピロリ菌の知識が欠かせません。ピロリ菌の感染があるかどうかという視点で検査をしていない医師は、重大な見落としをするリスクがあります。当院でも、専門医以外がやった胃カメラで異常なしと診断されても症状が治まらず、検査を受け直しにくるケースがたくさんあります。一目見ただけで進行胃がんとわかる病変を『心配ない』と数年も見逃され続け、結局、胃を全摘せざるを得なかった患者さんもいます」

 前述した「消化器病学会専門医」や「日本ヘリコバクター学会認定ピロリ菌感染症認定医」などの資格を持っている医師を探したい。

 新しい機械を使用しているかどうかも重要だ。古い機械では小さな胃がんやポリープを見逃しやすくなるという。

「特に経鼻内視鏡は急速に進歩していて、暗い胃の中でも明るいうえに画質が鮮明で、見やすくなっています。胃がんが光って見える特殊光を使用できる機種もある。『NBI』や『FICE』(ファイス)といった機能がある機械を使っていれば、新しい機種だと判断できます。施設のホームページで機種を確認したり、電話でたずねてみるのもいいでしょう」

 せっかく受けるなら、正しい胃カメラ検査を受けたいものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  4. 4

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  5. 5

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  1. 6

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  5. 10

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり