声優・真山亜子さんは32歳でベーチェット病・クローン病に

公開日: 更新日:

 つらかったのは、それからです。ストーマはお腹に開けた穴。そこから排泄物が自分の意思とは関係なく出てくるので、パウチ(袋)を貼り、中身がたまってきたらトイレに流します。パウチは皮膚にぴったり貼っているのですが、どうかするとにおいが漏れたり、外れたりするんです。泣きたくなるような失敗もたくさんありました。

 でも、多くのオストメートがそうであるように、角度を変えてみれば、手のかかる赤ん坊のような存在といえます。今はそう思って仲良く付き合っています。

 私は、病気になったことで、もう一度人生を生きさせてもらっていると感じています。そう、今の「真山亜子」は改名した名前です。文字通り、生まれ変わったつもりなのです(笑い)。

▽まやま・あこ 1958年、岐阜県生まれ。小劇団の女優として活動していたが、28歳から声優へ転身。アニメ「ちびまる子ちゃん」の杉山さとし役、「忍たま乱太郎」の乱太郎の母役、映画「ワンピース」のココロ役など出演多数。語りの集団「譚倶楽部」での人情江戸語りや、オストメートの講演活動も積極的に行っている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出