成人の2割が重度の悩み抱え…「慢性疼痛」治療最前線

公開日: 更新日:

 慢性疼痛に悩んでいる人は実に多い。一般成人の2割、220万人が「重度の慢性疼痛」を抱えているという調査結果がある。

 もし、あなたが慢性疼痛を我慢している人の一人なら、ペインクリニックを受診してはどうか?

 同調査では、「慢性疼痛治療で半数近くの人が整形外科を選択」「ペインクリニックを受診する人は1割未満」という結果も出ているが、疼痛治療の専門科はペインクリニックになる。

 慢性疼痛治療の症例数でトップクラスを誇るNTT東日本関東病院ペインクリニック・安部洋一郎部長は、「10年ほど前までは『痛みの治療=消炎鎮痛剤』だった。現在は、患者の生活習慣も考慮し、きめ細かい治療の選択肢を提示」と話す。それによって、慢性疼痛の長年の苦しみから解放された人もいる。

 何が違うのか?

 まず、慢性疼痛を分類し、それぞれに応じた治療が行われている点だ。

 慢性疼痛のひとつは、障害によってだれもが感じる「侵害受容性疼痛」。通常、原因が治癒すれば痛みは消える。さらに、精神疾患などが関係する「心因性疼痛」、神経系統の故障で異常なサインが脳に送られ、痛みに過敏になったり増幅されたりする「神経障害性疼痛」がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動