褥瘡は紫外線カメラで早期診断できる

公開日: 更新日:

40代・リハビリテーション科医師

 寝たきりの患者さんが体重で圧迫された場所の血流が悪くなるなどして、皮膚の一部が赤くなったり、ただれたり、傷になったりすることを「褥瘡(じょくそう)」といいます。一般の方には「床ずれ」と言った方がわかりやすいかもしれません。

 健康な人は睡眠中や長時間椅子に座るとき、無意識のうちに姿勢を変え、同じところが長時間圧迫されないようにします。しかし、病気やケガで寝たきりになると、姿勢を変えることができません。結果、圧迫された皮膚の細胞に酸素や栄養が行き渡らずに褥瘡ができるのです。

 褥瘡の初期は赤くなりますが、同じような赤みは他の病気でもできることから、鑑別が難しいことが知られています。現在は、「指押し法」「ガラス板圧診法」で鑑別します。これは人さし指やガラス板などで赤くなっている部分を3秒ほど圧迫して、白っぽく変化するかどうかを確認する方法です。押したとき白く変化し、離すと再び赤くなれば褥瘡ではありません。押しても赤みが消えずにそのままの状態なら、初期の褥瘡というわけです。

 褥瘡の初期は体位変換や塗り薬などで治療できますが、病状が進むと手術が必要となります。早期の発見治療が大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」