早朝ジョグや入浴後は注意 「寒冷じんましん」正しい対処
ただし、寒冷じんましんだと自分自身では気がついていないことも多く、冬場では凍瘡(しもやけ)と思い込んでいる人も少なくない。
寒冷じんましんも凍瘡も、寒い時季に症状が表れやすく、肌がかゆくなる、冷えると悪化するという点では同じだ。しかし、寒冷じんましんは急激な皮膚の温度の低下による刺激で起こるのに対して、凍瘡は寒さによる血行不良が原因で起こる。
「寒冷じんましんには局所に出るものと全身に出るものがあり、全身に出た場合には鳥肌のようなぶつぶつとした小さな発疹が出て肌が赤くなり、かゆみが出ます。一方、凍瘡は全身に出ることはなく、血行不良を起こしやすい末端の部分に出ることが特徴です。症状としては①手足全体が赤く腫れ上がる②手足の指や足裏、耳たぶ、鼻に赤紫の発疹ができるといったものがあります。寒冷じんましんは数時間で症状が治まること、寒さによる刺激がなくなると軽快することに対して、凍瘡は末端の血流が改善しない限り症状が続きます」
じんましんでは血液成分が血管から漏れ出ているため、重症のケースでは血圧が下がってめまいやふらつきを起こすこともあるため注意が必要だ。