生活環境も大きく影響 医師が教える「ボケない食生活」
第2週の今回は、将来の認知症リスクを減らす食生活を紹介する。認知症の原因は、大半がアルツハイマー型認知症だ。これは遺伝因子のほかに生活環境が大きく影響するという。だから食事も大事な要素で、何を食べるかが重要になる。医師で医療ジャーナリストの森田豊氏に聞いた。
■1日1回の青魚
「1日1回以上、マグロやサバなどの青魚を含む魚介類を食べる人は、ほとんど食べない人に比べ、アルツハイマー型認知症のリスクが5分の1以下に低くなります。魚に含まれるEPAやDHAはコレステロールを下げますし、動脈硬化の予防効果もあります。生活習慣病にならないことは、認知症のリスクを減らすことにもつながりますからね」
厚労省の推奨するDHAとEPAの1日の摂取量は1000ミリグラム。マグロの刺し身(トロ)なら3~5切れ程度で、「魚介類が苦手な人はサプリメントでも補えます」。
■カマンベールチーズ
「カマンベールチーズの白カビは、発酵されたミルクで作られています。このカビは、アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドベータを取り除いてくれる働きがあると考えられています」