胃壁から出血することも 「痛み止め」服用のリスクを知る

公開日: 更新日:

 これを防ぐための血液をサラサラにする薬は「抗血小板薬」と「抗凝固薬」の2種類があり、一緒に使っている人は出血リスクはさらに高まる。

 では、どうすればいいのか?

「血液をサラサラにする薬を飲むように勧められた際は、必ず常用している消炎・鎮痛薬の話を医師に伝えること。さらに医療用鎮痛薬を使用する場合には、ほとんどの医師は胃酸の分泌を抑えて胃の粘膜を守る『プロトンポンプ阻害薬』(PPI)や『H2ブロッカー』などの薬を処方します。面倒くさがらずキチンと飲みましょう」

 内服薬と違って座薬なら問題ないと考える人もいるが、これは大きな間違い。座薬でもNSAIDsなら潰瘍リスクが高まるのは同じだ。

 薬局で自由に買える一般薬の中には胃への負担を軽減する成分を入れているものもあるが、油断は禁物だ。

「処方薬でも同じですが、胃の防御能力が落ちる空腹時や飲酒時に服用するのは厳禁。1日または1回の使用量を守り、時間を空けて服用するといった用法用量をきちんと守ることが大切です」

 数多くの薬を飲んでいる中高年は、胃のケアが必要だということを覚えておこう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動