「認知症専門病院」は精神病院だった

公開日: 更新日:

 今年1月に兵庫・西宮で開かれた「かいご楽快」では、認知症介護にかかわるさまざまな立場の人が全国から集まり、発表が行われた。ひときわ衝撃的だったのが、精神病院から認知症の家族を奪還した実体験だった。

 Aさんの父親(83)は5年前に認知症と診断され、78歳の母親が支えてきた。ところが昨年から暴言や徘徊が急激に目立つようになった。母親は「人さまに迷惑をかけられない」との気持ちが強く、すべて自分で抱え込もうとするあまり、ストレスが高じ、父親にきつく当たる。すると父親も喧嘩腰になる。物静かな父親だったのに、母親に手を上げ、母親の鼓膜が破れるということもあった。

「どうしていいのか、全くわからない状態。父親の担当医に相談すると、精神科への入院を勧められました」

 しかし精神科への抵抗があり、断ると、途端に担当医の態度が冷たくなったように感じた。必死で情報を集め、ケアマネジャーから「評判がいい」とお墨付きを得たのが、ある「認知症専門」病院。見学すると、入院患者は車イスに拘束されているものの「認知症専門だし大丈夫だろう」と自分に言い聞かせ、その場で入院を決めた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  4. 4

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  5. 5

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  1. 6

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  5. 10

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり