【虫さされ】チャドクガに直接触れずとも毒針はささる
その後、さされた患部に抗ヒスタミン薬とステロイド成分を配合した市販の外用薬をとりあえず塗っておく。2~3日しても症状が改善しないようなら、きちんと皮膚科を受診しよう。
ハイキングなどで野山に入るようなときには「マダニ」にも注意しよう。かまれると、「重症熱性血小板減少症候群」「ライム病」「日本紅斑熱」「ツツガムシ病」などの感染症を媒介する可能性があるからだ。
マダニの成虫の大きさは通常3~4ミリで、一度かむと血を十分吸い取るまで離れない。首やわきの下、ヘソの中など皮膚が軟らかい部分にかみつきやすいので、野山から帰ったら体についていないか確認しよう。
「かまれていたら根元からピンセットで挟み、ゆっくり抜き取る。ただし、無理にはがそうとするとマダニの顎が皮膚に残ったり、病原体をもっていればかえって広げてしまいます。自分で抜くのが難しければ皮膚科で切開してもらってください」
かまれて熱が出るなどの異常があれば、必ず病院を受診しよう。むやみに怖がる必要はないが、野山に入るときは帽子の着用、長袖、長ズボン、首にタオルを巻くなど、肌の露出を少なくしよう。