【突然の腹痛】市販の消炎鎮痛剤を使ってはいけない

公開日: 更新日:

「消炎鎮痛剤は胃や腸の粘膜を荒らしてしまいます。特に十二指腸は薄いので、潰瘍があって穴が開いてしまうと緊急手術が必要になります」

 これらの応急処置をして、翌日まで腹痛が続くようなら受診した方がいいという。下痢や嘔吐がなく、食後に上腹部(胃の辺り)が痛くなるような腹痛の場合には、胃・十二指腸潰瘍の可能性がある。

「食後に痛みが出るのは胃酸が多く分泌されるからです。市販薬では『H2ブロッカー』が有効です。ただし、大便が黒くなる『タール便』の症状があれば、胃や十二指腸からの出血が疑われるので早く受診した方がいい」

 そして、「経験したことのない激しい腹痛」は命に関わるので、一刻も早い受診が重要になる。たとえば「腸閉塞」。腸への血流が障害されている場合には、時間の経過とともに腸が壊死(えし)してしまう。1日放置したら危ないという。激しい腹痛に嘔吐は伴うが、腸が塞がれているのでオナラが出ないのが特徴だ。

「他にも、実際には消化器系の病気ではないのに、激しい腹痛を訴える重篤な病気があります。心筋梗塞ではみぞおちの辺りが痛くなり、大動脈解離では胸から下腹部にかけての痛みや背部痛。下痢や嘔吐を伴わない激しい腹痛は循環器系の病気の恐れがあるので、十分注意してください」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議