【心筋梗塞】意識を失ったらすぐに心臓マッサージ

公開日: 更新日:

糖尿病の人は合併症の神経障害で胸痛が出ない場合があります。その時は『冷や汗』が重要なポイントになります。冷や汗は自律神経の症状で、重症な人ほど出やすい。心筋梗塞の疑いがかなり強くなります」

 これらの症状が30分以上続くようなら、すぐ救急車を呼ぶ。心筋梗塞で死亡する人の半数以上は発症から1時間以内に集中しているが、それは心室細動(危険な不整脈)が起こるからだ。この時に不整脈のため気を失う。

「腹痛だと思ってお風呂に入ってしまう人がいますが、絶対に入らないでください。脱水を起こして、さらに悪化させてしまう。心房細動を起こす危険性も高くなります」

 かかりつけ医からニトロ製剤(硝酸薬)を処方されていれば、飲んでもらいたいという。心筋梗塞には効果はないが、冠動脈が一過性にケイレンを起こして収縮する「れん縮性狭心症」の場合にはよく効く。

 では、救急車到着までに意識を失った場合、どうすればいいのか。

「心室細動が最も考えられるのであればAED(自動体外式除細動器)を使うのがいいが、なければ心臓マッサージを開始してください。人工呼吸はやらなくても生存率は変わりません。その際に、脳を守るために首を氷などで冷やしてもらうと、治療後の後遺症が出にくくなります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動