5年ぶり指針改訂 高コレステロール薬はやはり飲むべきか

公開日: 更新日:

 LDL―Cが高い場合の治療薬が「スタチン」だ。雑誌などで副作用に焦点を当て「飲む必要はない」といった否定的な表現をされたことから、「本当に薬で下げるべき?」という質問が患者から相次いでいるという。

「やはり複数の研究で、スタチン投与でLDL―Cが低下すると心血管疾患の発症や死亡が減少する結果が出ています」

 糖尿病は冠動脈疾患の主なリスク要因だが、糖尿病の冠動脈疾患予防を調べた研究では、すでに冠動脈疾患を発症した人もそうでない人も、スタチンでLDL―Cが低下すれば、冠動脈疾患の発症率も低下した。

■「数値の低い人は死亡率が高い」との見方は本当か

 注目すべきは、治療による到達LDL―C値で発症率が変わる点。LDL―C175(㎎/デシリットル)以上群を1とした場合、数値が下がるにつれ発症率も下がり、50未満では0・44だった。

「LDL―Cは低いに越したことはない。特に心血管疾患を発症し、2次予防で服用している人は、“thelower,thebetter”なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も