冬に子どもの“ほっぺ”が赤くなり大人はなりにくい理由

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 ほっぺが赤い子供に「田舎っぽい」イメージを持つ人もいるが、そんなことはない。「新東京クリニック/美容医療・レーザー治療センター」(千葉県)の瀧川恵美センター長は「元気な印」と言う。

「生まれたばかりの乳児は皮膚が薄く、血流が透けて見えやすいので泣くと体全体が赤く見えます。これが『赤ちゃん』『赤子』などの語源です。その後、成長と共に皮膚も厚くなってきますが、屋外に出てよく遊ぶ年齢になってくると、冬は屋外と室内の温度差が激しいので子供のほっぺが赤くなりやすくなるのです」

 人は寒いと自律神経の働きで、皮膚表面近くの毛細血管を収縮させて体の熱を逃がさないようにする。逆に暑いと血管を拡張させて熱を逃がそうとする。冬は寒い屋外と暖かい室内の温度差によって、その働きが頻繁に繰り返される。ほっぺが赤くなるのは、拡張した血管の血流の色が透けて見えている現象だという。

 では、なぜ大人は赤くなりにくいのか。

「大人の皮膚は、子供ほど薄くなく血流が透けないからです。それに子供と違って自律神経が発達しているので、血管の収縮と拡張を繰り返していても、拡張した血管が戻るから赤くならないのです。昔ほどほっぺの赤い子供が見られなくなったのは、屋外で遊ぶ子供が減ってきているからではないかと思います」

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