なぜ山芋の「とろろ」でかゆくなるの? そして対処法は
とろろのかゆみの強さには個人差があるが、かゆいから苦手と避けるのはスタミナ食材としてもったいない。シュウ酸カルシウムは酸に弱いという性質がある。口の周りや付着した皮膚の部分にかゆみが出たら、酢水やレモン水で洗い流すと結晶が溶けてかゆみがかなり軽減するという。
とろろのかゆみは非アレルギー性だが、植物の中では触れることによって強いかゆみを伴うアレルギー反応を起こす「ウルシ」が有名だ。ウルシでかぶれた経験のある人は、他の植物でもかぶれや発疹を起こすので注意した方がいい。
「ウルシのかぶれは『ウルシオール』という成分によって起こります。この成分にアレルギーをもつ人は、銀杏(ぎんなん)の種皮やカシューナッツオイル、マンゴーとの接触でも交差反応を起こします」
そのため、ウルシかぶれを経験した人は、銀杏を拾わない、マンゴーを食べない。銀杏拾いでかぶれた人は、ウルシに触らない、マンゴーは食べない。また、マンゴー皮膚炎を起こした人は、ウルシに触らない、銀杏拾いはしない方がいいという。