胃がん予防だけにあらず ピロリ菌除菌を高齢者に勧める理由

公開日: 更新日:

「痛み止めや抗血栓薬を服用している人は、胃がん検診でピロリ菌の有無を調べてください。ピロリ菌陽性が判明したら、現在の治療を安全に継続するために、ピロリ菌の除菌治療を受けるべき」

 消化管出血は、ピロリ菌除菌治療でなくても、PPI(プロトンポンプ阻害薬)でも抑制できる。ただ、飲み忘れなどを考えると、「除菌治療の方がいい。また、除菌治療にPPI服用を加えれば、より効果的に消化管出血を抑制できる」と内山院長が言う。

「胃痛の経験がほとんどない」「症状がない」といった理由から「ピロリ菌に感染していない」と考えている人もいるだろう。ピロリ菌は、感染していても自覚症状はゼロ。潰瘍ができれば胃痛などの症状があるが、潰瘍がずっとできない人もいる。

「ピロリ菌感染の胃粘膜への影響は、内視鏡検査(胃カメラ)でしか分かりません。胃がん検診でいきなり内視鏡検査を受けることに抵抗があるなら、ABC検診という簡単な検査を先に受ける手もあります」

 ABC検診は血液検査で胃がんリスクをチェックするものだ。無料で行っている自治体もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ