写真家・加納典明さんは手術4度 恐怖より興味で前向きに

公開日: 更新日:

 病気は捉え方ひとつ。自分にとって病気は「事」でしかない。「不安」とか「迷惑かけるな」といった情緒を持ち込まない。正確な判断がすべてで、「これが事実だ」と線を引く。生きていれば、常に死とは隣り合わせ。怖がってばかりいたんじゃ生きていることにならない。「病気も生きていることそのものだ」という捉え方をする。

「知るのが怖いから健診に行かない」なんて、オレに言わせれば生きていないのと同じ。病気を恐れたり落胆したりするのは、人間として幼いんじゃないかな。ケガも病気もひっくるめて、事実を事実として受け止め、前向きに対処する「プロの人間になれ」と言いたい。

 そんなオレが長く苦しめられたのは、実のところ「花粉症」なんだよ。最近、2年間の舌下免疫療法で見事に完治できた。あのツラさは人の営み、つまりは生産性に非常に影響するから、花粉症患者を減らしたら日本経済はもっと活性化するはずだ。国は日常の何が肝心かを知るべし、本当に。

▽かのう・てんめい 1942年、愛知県生まれ。19歳で上京し、広告写真家・杵島隆氏に師事する。その後、フリーの写真家として広告を中心に活躍。グラビア撮影では過激ヌードの巨匠として脚光を浴び、タレント活動やムツゴロウ王国への移住など多彩なパフォーマンスでも話題に。現在も、社会に鋭い目を向けた作品を撮り続けている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主