原因は口腔性交と経験人数 中咽頭がんは男性が高リスク
オーラルセックスは若い世代ほど定着していて、30歳以上は「必ず」「50%以上」の合計が57%でしたが、20歳以上は81%、10代は90%と若くなるほど増えているのです。
その結果が中咽頭がんの増加です。このがんは喫煙も大きな原因ですが、オーラルセックスに伴うHPV感染による発症が広がっています。
米国では60~70%、日本では半数がHPVが原因とみられていて、米俳優のマイケル・ダグラスさん(73)がセックスによって発症したことを告白した時は、世界的なニュースになりました。
■HPVワクチンで予防
男性にとって見逃せないのは、HPVの発がんリスクが女性より高いことです。女性の経験人数が多いほどリスクは増します。実際にダグラスさんはセックス依存性だったといわれています。
ですからHPVワクチンは、男女関係なく接種すべきなのです。そうすれば、子宮頚がんも中咽頭がんも予防できます。実際、欧米では男性の接種が普及しています。