「苦しいが当たり前」ではない 長期管理薬で9割が発作抑制

公開日: 更新日:

 現在の長期管理薬の中心は、吸入ステロイド薬に「長時間作用型β2刺激薬」の薬を配合した配合剤になっており、重症患者を対象にした生物学的製剤も次々に登場しています。薬の選択肢が増えた今、自分に合った薬を選び、長期管理薬を適切に服用すれば、90%以上の患者さんで喘息発作を抑えられます。ところが、患者さんを見ていると、その恩恵を十分に受けられていない人が多い。患者さん自身が、「喘息は苦しいのが当たり前」と思い、病気であることをしっかり認識せず、通り一遍の治療を受けています。これでは、喘息をうまくコントロールして付き合っていくのは難しいでしょう。

(NTT東日本関東病院呼吸器センター・放生雅章センター長)

【連載】専門家に学ぶ 喘息コントロール術

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」