典型症状は性欲減退 医師が推奨“男性更年期障害”の予防策

公開日: 更新日:

 こう語るのは吉田祐樹さん(50=仮名)。同年代の妻に悩みを聞いてもらいたかったが、「それどころじゃない」。妻もさまざまな不調を抱え、常にイライラしていた。朝、なかなか起きられない祐樹さんに、声を荒らげることもあった。

 そんな時、妻が病院を受診。更年期障害という診断を受けた。医師からは「男性の更年期障害もある」。

 それを聞いた祐樹さんはネットで調べた男性更年期外来で検査を受けた。すると、血液中のテストステロン量が同年代の平均値より低く、「LOH症候群」と診断された。祐樹さんはテストステロンの補充療法を、妻も受診先の婦人科でホルモン補充療法を受け、夫婦ともに症状が改善していった。

「40歳過ぎで何らかの不調があるなら、男女問わず、更年期障害かもしれない。一度、医療機関を受診してはいかがでしょうか」(井手准教授)

 また、男性のテストステロンは、日常生活の工夫で減少を防ぐことができるといわれる。具体的には「週1回、30分の有酸素運動」「筋肉量アップ」「徹夜を避ける」「飲酒量を控える」「亜鉛、ニンニクなどに含まれるアリシン摂取」だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…