典型症状は性欲減退 医師が推奨“男性更年期障害”の予防策
更年期障害のつらさを分かってくれない夫に、妻たちは怒っている。
4月18日放送のNHKの朝の情報番組「あさイチ」で女性の更年期障害について触れると、放送中にファクスが多数寄せられた。
また「女性自身」(4月14日付電子版)では、更年期の松本伊代をいたわる夫・ヒロミのエピソードが取り上げられた途端、ヒロミへの称賛コメントがネット上であふれ返った。「私の夫もこうであれば……」という気持ちの表れだろう。
一方で、「更年期は男性もなる」との声も。
「テストステロンなどの男性ホルモンが減少すると、さまざまな不調が生じます。これを医学的に『加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)』といいます」(独協医科大学埼玉医療センター泌尿器科・井手久満准教授)
いわゆる“男性更年期障害”の典型的な症状は性欲の衰えで、勃起力が低下し、朝立ちがなくなる。筋肉量低下、メタボ、うつ、疲労感、物忘れ、やる気の低下なども見られる。
「2年ほど前、気持ちが沈み、体が重だるく、仕事にも集中できなくなりました」