10代から出産を意識すれば“35歳の壁”は越えられる
それをしないから、妊娠しようと思ったときはすでに適齢期を過ぎ、不妊という事態も起こってしまう。逆に言えば、若い頃から出産の準備をしておけば、人生設計の修正も利き、高齢出産となる“35歳の壁”を越えることが可能になる。
たとえば、現役期間を少しでも長く続けたいと希望するプロのスポーツ選手。対馬院長は、出産が遅れがちなこうした選手たちからも相談を受け、現役引退後に無事、出産をさせている。対馬院長が言う。
「今、東京・丸の内のビジネス街では約10万人の若い女性が働いていますが、その約20%が痩せ形、つまり低栄養の女性です。いざ妊娠しようにも妊娠にとって重要な基本的な栄養素が不足しているのです」
若い女性が気にするのは健康な体ではなく、痩せてスタイルを良く見せたいということばかり。そうした危うい栄養状態では、排卵障害を起こして妊娠もしにくいし、妊娠しても出産時にさまざまなトラブルを起こしかねないという。
「将来、出産を望むなら婦人科検診を受けるほか、栄養のバランスなど基本的な健康力を身につけることが大切です」