著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

遺伝病もがんもゲノム編集で治せる時代が近づいてきた

公開日: 更新日:

 ただ、この方法はがんには使えそうにありません。がんも遺伝子の異常によって生じる病気ですが、根本的な治療のためにはすべてのがん細胞の遺伝子を編集する必要があるからです。一部だけでは再発してしまいます。

 そこで注目を集めているのがCAR―Tキメラ抗原受容体(T細胞)と呼ばれる方法です。T細胞は免疫細胞の一種で、外敵に対して強い殺傷力を発揮します。しかしがん細胞を外敵と見なすのが苦手。そこで患者から採ったT細胞に、がん細胞のみを認識するようなゲノム編集を施し、もとの患者に戻すのです。するとがん細胞だけを選んで攻撃してくれます。しかも改良T細胞は体内に定着し、増殖することもできるので、継続的にがん細胞を監視し、再発すれば自動的に攻撃を繰り返します。

 すでにアメリカなどで承認され、治療に使われています。患者1人当たり日本円で5000万円もかかるのがネックになっていますが、もっと安くできる方法が世界中で研究されています。将来的には、手術抗がん剤に取って代わる治療になるかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  4. 4

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  5. 5

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  1. 6

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  2. 7

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  3. 8

    女優・佐久間良子さんは86歳でも「病気ひとつないわ」 気晴らしはママ友5人と月1回の麻雀

  4. 9

    カンニング竹山がフジテレビ関与の疑惑を否定も…落語家・立川雲水が「後輩が女を20人集めて…」と暴露

  5. 10

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場