冷房、寝具は…長引く夏風邪から回復する“温度管理”のコツ
眠るためと、クーラーをかけていると、それはそれで喉に悪そうだが……。
「大切なのは、クーラーを使うかどうかではなくて、十分な睡眠がとれるかどうか。暑くて寝づらいときは、上手に涼しい環境をつくることです。上手とは、どういうことか? 私は、クーラーではなく、氷枕を愛用しています。寝具で体感温度を調整するのは良いと思います。汗をシャワーなどでサッと流したら、かけるのはタオルケットだけでもいい。日本は、風邪のときに体を温めますが、米国では逆。水風呂で冷やします。ということは、その人が過ごしやすい温度を保てばいいのです」
熱中症で搬送される中高年は、「クーラーは体に悪い」という思いから、クーラーを使わないケースが珍しくない。冷風が体に直接あたらないようにしたり、タイマー設定で室温を調整したりすればいい。
冬に風邪をひいたら、部屋の湿度を上げることがあるが、夏は?
「湿度を高めるのは、鼻症状の緩和や喉の乾燥を防ぐのが目的です。しかし、夏に加湿すると、不快感が増すので、やりすぎは要注意です」