急性心筋梗塞は効果的な治療法が広まり救命率が上がった
しかし、心筋梗塞に関するさまざまな治療データが蓄積されてきた結果、超急性期(発症してから4時間以内)の場合は治療をして一刻も早く血流を再開した方が治療効果が高いことがわかってきました。血管が詰まっている箇所をカテーテル、手術、薬物などで治療して血流を早期に再灌流させると、後遺症が少ないことが明らかになったのです。
■2次予防がどこまで進歩しているかを確認
心筋梗塞の救命率が急速に上がってきたのは、そうした指標をベースにした心筋梗塞の新たな治療の取り組みを浸透させるキャンペーンがうまく機能した成果と言えるでしょう。
いざという時のため、自分の住んでいる地域で、そうした2次予防=治療がどれだけ進歩しているかを確認しておくことは、命を守ることにつながります。
たとえば、急性心筋梗塞を中心とする急性心血管疾患に対し、速やかに専門施設へ搬送し早期に専門的な治療を開始できるようにする取り組みとして、「CCUネットワーク」と呼ばれる地域連携診療組織があります。