急性心筋梗塞は効果的な治療法が広まり救命率が上がった
食事を改善したり、サプリメントなどの健康食品をうまく利用して、心臓疾患にかからないようにする――。そんな1次予防の考え方が広まり、近年は食品と心臓疾患に関連するさまざまな健康情報があふれています。
たしかに、そうした情報をチェックして日々の生活に取り入れることは有効なケースも多いのですが、前回もお話ししたように、同時にそうした情報に振り回されないようにすることも大切です。
さらに、そうした1次予防に関する情報以上に重要と言えるのが2次予防についての知識です。「病気にならないようにするために効果的な方法」が1次予防で、「いまある特定の病気をどのようにして治療したり、改善したりすればいいか」が2次予防にあたります。いまは健康な人を対象にしている1次予防に比べ、命の危機に直面している患者も対象になる2次予防のほうが圧倒的に進歩のスピードが速いと言えます。
自分の体のどこかに不安を感じている人は、仮に病気を発症しても深刻な事態に陥ることを避けるため、心配している病気の2次予防はいまどこまで進んでいるのかを確認しておくことが大事なのです。