脳がマヒ…記憶を失うまで酔っても家に帰れるのはなぜか?
【Q】正体を失うまでお酒を飲む上司がいます。翌日聞くと「記憶はないけど、不思議と家にはたどり着く」と言います。なぜグデングデンでも家に帰れるのですか?
【A】お酒を飲んで酔うのはアルコールが脳の神経をマヒさせるからです。アルコールは肝臓で分解されますが、そのスピードは体重60キロの成人男性で1時間6グラムといわれます。ビール1本、日本酒1合飲むと、4時間近くかかる計算になります。その間、分解されないアルコールは血液を介して脳に運ばれます。
通常、脳は有害な物質を脳関門という場所がブロックして防ぎます。しかし、アルコールは分子が小さいなど、その性質上、やすやすと侵入することができます。
アルコールの影響を一時的に受けるのは思考や理性をつかさどる「前頭葉」、運動機能をコントロールする「小脳」、記憶に関係する「海馬」です。
酔っぱらうと「実は……」「ここだけの話だけど……」などと普段は決して言わない話をしたり、大声で下ネタを話したり、隠していた性癖が出たり、自慢話や人の悪口を言ったりします。