吉川晃司は復活 声帯ポリープは「衛生教育」で6割が消滅
■手術なら全身麻酔で
「一般論として声帯ポリープが服薬せずに治ることは少ない。手術で切除するのがセオリーです」
声帯は、左右2本のヒダ状になっていて、そこを通る空気を振動させることで、声が出る。無理に大声を出したり、風邪や喫煙、飲酒などによってのどに炎症があると、声帯の粘膜が充血してむくむ。その状態で、さらに声帯を酷使すると、粘膜の血管が破れて、血腫ができる。血腫によって声帯の筋肉組織が盛り上がったのが、声帯ポリープだ。
「いわゆる“酒やけ”でダミ声の人がたばこを吸い、酔った勢いでカラオケを歌うような生活が、声帯ポリープに直結します。たとえば、ビールを飲みながらスポーツ観戦して、大声で応援していると、声が出にくくなることがあるでしょう。あれは、声帯がむくんだ状態です。その程度なら、自然治癒はありえます」
声帯ポリープと同じような症状を起こす病気に声帯結節がある。結節は声帯の表皮細胞が厚くなったもの。ポリープは左右どちらかにできるのが一般的だが、結節は両方にできることが多い。いずれにしても、治療は耳鼻科で行う。もし手術となると、全身麻酔でラリンゴマイクロサージェリーという顕微鏡下の手術を行う。