吉川晃司は復活 声帯ポリープは「衛生教育」で6割が消滅
「営業マンや教師など声を出すことが不可欠な人は手術をすべきです。しかし、発声方法や生活習慣が発病の原因。そこを改善しないと、手術後に再発する恐れがある。声の衛生教育が欠かせません」
たとえば、広い会場で資料を読み上げるようなときは大声ではなく、マイクを使う。得意先と食事するときは、声が通りにくい騒がしい店ではなく、静かな店を選ぶ。のどを乾燥させず、ほこりっぽい場所は避ける。風邪などでのどが荒れていたら、カラオケは控えるといった具合だ。
東京医療センター感覚器センターが2015年2月~17年3月に声帯ポリープなどで手術を受ける予定だった患者200人を対象に、声の衛生教育の効果を調査している。個別に指導を受けた75人のうち61%はポリープなどがなくなり、症状が改善したが、注意喚起だけの95人の改善率は26%だったという(途中で手術したりがんが見つかったりした30人は除外した)。
声の衛生教育の効果は歴然。声に違和感がある人は、耳鼻科でレクチャーを受けることだ。