ダイエットを始めるなら4月がチャンスのワケ 専門家に聞く
ダイエット効果を上げるには、概週リズムを利用した対策も必要だ。
「会社や学校は1週間単位で動いていて、それに合わせてエネルギーの消費量や摂取量が違います。例えば、健常者のエネルギー摂取と消費を曜日別に計測した調査では、土日が休みの場合は、食欲と活動量ともにピークだったのは水曜日で、低かったのは月曜日と金曜日と報告されています。金曜日は翌日休みという高揚感がありますが肉体的には意外に疲れています。体重の恒常性から1回や2回ドカ食いしても体重は変わりませんが、活動量の少ない日に通常通り食べ続ければ太るリスクはあります。個人差はありますが、月、金曜日は食事量を抑え気味にした方がいいでしょう」
■飲みに行くなら水曜日
食事の内容も変えた方がいい。月曜日は活動が低調になるため、豚肉や玄米などに含まれるビタミンB1、マグロなどに含まれるB6が取れる食事を心がけることだ。
「豚肉のしょうが焼き定食などがお勧めです。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換するのに不可欠な栄養素で、脳や神経の働きを正常にする作用があり、疲労回復効果もあります。B6は神経伝達物質の合成にも関わっており、精神状態を安定させる働きがあります」