著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国では9人に1人が発症…深刻な産後うつに新薬が初の承認

公開日: 更新日:

 アメリカではお母さんの9人に1人が産後うつになるといわれています。重いケースでは自殺など命に関わるほか、お母さんと新生児の結びつきにも影響を与える恐れがある病気です。この産後うつを治療する画期的な新薬がアメリカ食品医薬品局の認可を受け、大きな話題になっています。

「ブレキサノロン」は、商品名「ザルレソ」として販売され、静脈点滴で60時間投与されます。副作用は眠気やめまいなど全般的に軽いとされていますが、過剰な鎮静作用や急に意識を失うなどのリスクもあり、投与は許可を受けた医療機関のみ。医師の注意深いモニタリングの下で行うことが認可の条件です。

 臨床試験に参加した200人のうち、ブレキサノロンを投与された人の75%は、少なくとも症状が50%緩和したという結果が出ています。そのうちの1人は、「通常の抗うつ剤に比べ効果が表れるのがとても早かった」とコメントしていました。

 ザルレソは今年6月に発売される予定ですが、問題はその価格。バイラル瓶(薬液を無菌状態で保存する瓶)当たり80万円、1回の治療に360万円。さらに60時間の入院費、医師の治療費などが加算されるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主