17年に現役引退…今浪隆博さんが甲状腺機能低下症を語る
さらに異変が起こりました。8月末に1週間ほど遠征に行った帰り、神宮球場で練習してから自宅に帰ろうとしました。ところが、自宅の最寄り駅に着いて電車から一歩降りたら、足が進まなくなってしまったんです。自宅まで歩いて7、8分なのに、駅近くのコーヒーショップで休んでからなんとか帰宅しました。
すると、奥さんが僕の顔を見た途端、「どうしたの?」と驚いたんです。僕は毎日鏡を見ていたから気付かなかったのですが、顔がすごくむくんでいたんです。
食事もとらずにベッドで休んでいたら、奥さんがネットで調べてくれました。「甲状腺機能低下症」の症状にドンピシャでした。そこで夜9時ごろ、一人でタクシーに乗って近所の救急外来へ向かいました。
病院の受付では自分の生年月日さえデタラメを書いちゃったほどの状態でした。記憶障害の症状が出ていたんです。結局、夜中の2時ごろまで待たされ、血液検査を受けて甲状腺機能低下症だと診断されました。医師から「よくこれで仕事してたね」と言われてそのまま強制入院となり、点滴治療を受けました。