体に余計なことをしない方が奇麗に旅立てることを教わった
②食べ物は口から食べたい
③枯れるように旅立ちたい
④みんなに見守られながら逝きたい
⑤一日の時間配分は、自分で決めたい
つまり、「終の棲家を病院や老人ホームではなく、家族が住む自宅にして、要するに『胃ろう』など延命治療を遠ざけてしまうという選択もありますよ」と、教える。
そうした意思を強く持った人は、医療機関とのトラブルを避けるためにも、文にして書き残しておくことと、付け加えている。
「屁理屈かも知れませんが、風邪薬や鎮痛剤を飲むことだって延命治療の処方です。目的は少しでも命を延ばすことでしょう? 延命治療への強い執着を持つこともいいのですが、それよりも、自分が最期までやりたいことは何かを考えてほしいのです」
こう語る玉置さんの主人は、再発がんの延命治療を拒否し、自宅で好きな仕事を選択(カメラマンとして作品整理)。自宅で自分の人生に終止符を打った。
玉置さんは、亡くなったご主人から体にとって余計なことをしないほうが、奇麗に旅立てることを教わったという。
「人は苦しむために生まれてきたのではありません。楽しむために生まれてきました。泣きたかったら泣けばいいのです。いくら泣いても涙など枯れませんからね。ただ悲しみで明け暮れているよりも、自分はどんな人生で終わらせたいかを考えてほしいと思います」