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北沢伊斉藤歯科医院院長

1977年7月8日、長野県生まれ。斉藤歯科医院院長。2003年に日本大学松戸歯学部を卒業。同年から同院に勤務し、13年から院長に就任した。若手歯科医師に向けたセミナーの講師を務め後進の育成にも取り組んでいる。日本口腔インプラント学会専門医。千葉県歯科医師会所属。

歯科医院にたった10分遅刻なのに…予約取り直しのなぜ

公開日: 更新日:

【Q】 先日、歯医者さんに10分遅刻していったところ、予約の取り直しをさせられました。たった10分なのにあんまりです。

【A】 歯科医院のほとんどは完全予約制です。私の診療所でも15分以上の遅刻をされた方は、どんな理由があってもその日の診療はお断りしています。

 たとえば内科の場合、診断がついて治療方法さえ決まれば、次の診察からは「問診」→「薬の処方」という流れで終わる場合が多いでしょう。しかし歯科は違います。歯科医師や歯科衛生士が毎回手を動かして治療を行うケースがほとんどで、そのための機材や材料を準備し、アシストするスタッフを配置して初めて処置が行われます。

 軽い虫歯の処置の場合、「麻酔」→「歯を削る」→「詰め物をする」→「研磨」という一連の作業になりますが、ベテランでも30分はかかります。抜歯の場合も、麻酔が完全に効いてから抜き、止血を確認して処置が完了するまでにはそれなりに時間がかかります。

 歯科では処置にかかる時間を想定して患者さんに予約していただくため、治療開始時間が遅れると時間内に処置が終わらなくなってしまいます。そのシワ寄せは次の患者さんに及び、時間通りに来た方をお待たせすることになるのです。

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