チョコレートなら高カカオを…「健康にいい」をおさらい
明日はバレンタインデー。言わずもがな、チョコレートの需要が一年でピークに達する時期である。チョコレート市場はここ数年好調に推移してきたが、2018年は記録的猛暑の影響もあってか、8年ぶりに前年割れした(売り上げは小売りベースで5370億円)。
多くの商品ラインアップの中で、売れ筋の一つがご存じ「高カカオチョコ」。箱に「カカオ86%」などと健康効果をうたったチョコを一度や二度は見たことがあるはず。「60代が最も購入金額が高い」という調査結果もあり、中高年世代注目のチョコレートといっていい。
そのチョコの主原料、カカオにはポリフェノールが含まれる。ポリフェノールは赤ワインやコーヒーにも含まれ、抗酸化作用が強く活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があるといわれる。カカオ豆にはカカオポリフェノールが、とりわけたっぷり含まれるというわけ。メーカーにもよるが、普通のチョコはカカオがおおむね30~40%程度。それが高カカオチョコは70%、80%台だから健康効果は倍増といったところか。
また、高カカオチョコはGⅠ値が低い点も体にいい。GⅠ値は食後の血中ブドウ糖濃度の上がりやすさを示す値で、数値が低いほど糖の吸収が穏やか。逆に血中の糖分が急に増えると、濃度を下げようとしてインスリンが過剰に分泌されてしまう。
数年前には、テレビ番組で高カカオチョコレートが高血圧の予防改善に役立つ――と取り上げたため、ブームに一層拍車がかかったのは記憶に新しい。
さて、アナタが手にしたのは、普通のチョコ、それとも“カラダに優しい”高カカオチョコ?