<3>「抗体検査」が陽性でも、だから安心…というわけではない

公開日: 更新日:

■抗体量が中途半端だと重症化を助長する可能性

 まず、抗体検査で使われる検査キットの精度に問題があると指摘されている。東京大学先端科学技術研究センターは、イムノクロマト法の簡易検査キットで陽性だった人の約90%が精密検査では陰性だったと発表。キットで陰性の人は精密検査でも陰性だったが、ほとんどが偽陽性となると正確なデータは取れない。また、実際は陰性なのに「陽性=感染歴がある=抗体ができている」と思い込んで安心してしまう人が出てくる点も懸念されている。そもそも、本当に陽性だったとしても、現時点では「抗体=免疫ができたから安全」とは言えない。

新型コロナウイルスは抗体ができたとしても、それで感染を防げるのか、人にうつすのを防げるのかどうかはっきりしていません。また、どんな種類の抗体がどれくらいの量があれば効果があるのか、効果があったとしても一度できた免疫の効果がどれくらい持続するのかもわかっていないのです。新型コロナウイルスと近縁のSARSでは、生きたウイルスに感染した場合、抗体は2年もつといわれているので同程度だろうと予測されています。しかし、再感染や再燃するという報告もあり、確実ではありません」(本間氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主