夜になると発熱…コロナとは別の病気が隠れている可能性も
【Q94】夜になると熱が上がるのはコロナとは関係ないのか?
「Facebook」や「Twitter」上で、<夜になると熱が出る>といった書き込みが相次いでいる。一体どういうことなのか。
「機能性高体温症の可能性があります。熱=病的原因というより、ホルモンや自律神経のバランスの乱れで体温が上がる症状です。また、感染症で発熱が数週間持続するというのはあまり考えられません。慢性的に微熱が続く場合は、膠原病や悪性腫瘍、内分泌疾患など別の病気が隠れている場合があります。自分がどの状況にあるのかわからないと思いますので、お近くの内科に相談に行くことを勧めます」(たけしファミリークリニックの北垣毅院長)
【Q95】37.5度の数字は気にしなくていいのか?
厚労省は「相談・受診の目安」としての体温の数値基準を撤廃した。
「体温は起床時には低く、午後になると上がってきます。仕事などの社会的活動をすれば37・5度近くまでになることは何ら問題ありません。気にすべきは、平熱と発熱時の差。自分の平熱を知っておくことが重要です」(浜松医療センター感染症内科部長の矢野邦夫氏)
日本人の平均体温は、全体の7割が36・6度から37・2度の範囲に収まる。逆に平熱が低い人は37度程度でも発熱を疑う必要があるという。
都庁では現在、来庁者を検温し、37・5度以上は立ち入りを自粛させている。これもさほど根拠がない。