著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

精巣は熱に弱い…暑い夏はパンツよりふんどしがおすすめ

公開日: 更新日:

 ほとんどの人は入浴の時以外は、一日中、パンツ(下着)をはいていることでしょう。パンツには「大切な所を守る」「ズボンを汚さない」、男性なら「収まりをよくする」などの役割があり、その利点は誰もが納得していることだと思います。

 しかし、パンツにも種類があります。男性であれば主に「ブリーフ」「ボクサー」「トランクス」のタイプに分けられ、その好みの理由は人によって異なるでしょう。どれでもいいと思っているのであれば、医師としてお勧めするのは「トランクス」です。

 その理由は、ブリーフやボクサーに比べて風通しがよく、股間に熱がこもりにくいからです。特に夏場では熱がこもり蒸れると雑菌が繁殖しやすく、あせもなどの発疹や臭いの原因になります。それから若い妊活世代なら、なおさら股間は涼しくしておかなくてはいけません。それは精子を作る精巣(睾丸)の機能は熱にとても弱いからです。

 そもそも股間に精巣がぶら下がっているのも、精巣の温度を体温より低く保つためだからです。陰嚢がシワシワなのも、表面積を増やして、温度が上がったらダラリと垂らして冷やすための構造になっているのです。日本人の平均体温は36.5~37度ですが、精巣の機能を保つには35度が理想的とされています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇