精巣は熱に弱い…暑い夏はパンツよりふんどしがおすすめ
ほとんどの人は入浴の時以外は、一日中、パンツ(下着)をはいていることでしょう。パンツには「大切な所を守る」「ズボンを汚さない」、男性なら「収まりをよくする」などの役割があり、その利点は誰もが納得していることだと思います。
しかし、パンツにも種類があります。男性であれば主に「ブリーフ」「ボクサー」「トランクス」のタイプに分けられ、その好みの理由は人によって異なるでしょう。どれでもいいと思っているのであれば、医師としてお勧めするのは「トランクス」です。
その理由は、ブリーフやボクサーに比べて風通しがよく、股間に熱がこもりにくいからです。特に夏場では熱がこもり蒸れると雑菌が繁殖しやすく、あせもなどの発疹や臭いの原因になります。それから若い妊活世代なら、なおさら股間は涼しくしておかなくてはいけません。それは精子を作る精巣(睾丸)の機能は熱にとても弱いからです。
そもそも股間に精巣がぶら下がっているのも、精巣の温度を体温より低く保つためだからです。陰嚢がシワシワなのも、表面積を増やして、温度が上がったらダラリと垂らして冷やすための構造になっているのです。日本人の平均体温は36.5~37度ですが、精巣の機能を保つには35度が理想的とされています。