交通事故は10~12月に急増 「暗いと見えづらい」に潜む病気

公開日: 更新日:

 秋はいったん日が暮れだすとすぐに日が沈んで暗くなってしまう。そのため、これからの時期は交通事故がもっとも多くなるという。見え方はどのように変わるのだろうか? 日本眼科医会学術委員で、「清澤眼科医院」(東京・南砂)の清澤源弘院長に話を聞いた。

 警視庁のページを見ると、日没時刻の前後1時間にあたる「薄暮時間帯」は、例年、交通死亡事故が多く発生しており、特に10月から12月に増加することがわかっている。

「この時間帯に事故が多いのは、日が暮れて徐々に暗くなっていくことにより周囲の視界の視認性が低下し、自動車や自転車、歩行者などの発見がお互いに遅れ、距離や速度がわかりにくくなるためです」

 そもそもなぜ暗くなると見えづらくなるのか?その原因となるひとつが瞳孔の動きだ。瞳孔は周囲の明るさに応じて大きさが変化する。明るいときはまぶしさを抑えるために瞳孔は小さくなり、暗くなると光を取り込もうとして瞳孔は大きく開く。瞳孔はこうした働きで目の中に飛び込んでくる光の量を調節している。ところが夜、瞳孔が開くと光が目の中に入ってくる領域が広がるために、明るいところとは光の屈折の仕方が変わるために、見えづらくなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇