交通事故は10~12月に急増 「暗いと見えづらい」に潜む病気

公開日: 更新日:

「暗くなって瞳孔が大きく広がると、カメラでいうレンズの役割をする角膜や水晶体を通ったときに生じる焦点のズレ(収差)が大きくなって見え方のシャープさを損ない、近視が進んだような状態になります。これを夜間近視と言います。実際、昼間の視力が1・0の人でも、夜は0・7程度しか視力が出ない、ということが起きるのです」

 周囲が暗くなると見えづらくなると聞いて、「夜盲症」をイメージする人もいるかもしれない。昔で言う「鳥目」のことで、明るい場所と比べて暗い場所での視力や視野が極端に低いことを言う。

「網膜は、ものを見るためのフィルムにあたります。主に明るいところで働く錐体細胞と暗いところで働く杆体細胞があります。明るい場所から暗い場所へと移動すると、働く細胞は錐体視細胞から杆体視細胞へと交代します。この現象を『暗順応』といいます。逆に、暗いところから明るいところに移動すれば『明順応』が起きます。夜盲症は主に杆体細胞が障害される病気ですので、暗くなると見えづらさを強く感じることになるのです」

 明順応よりも暗順応の方が、はるかに長い時間がかかる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…