標準体重でも、痩せていてもコレステロールが高い人がいる
また女性の肥満の人も、1980年は1・4倍、1990年は1・3倍、2000年と2010年はどちらも1・1倍と、やはりオッズ比が低下傾向でした。
一方、女性の痩せの場合、高コレステロールのなりやすさが1980年では0・4倍、1990年では0・7倍、2000年では0・6倍、2010年では1・0倍と上昇。痩せていても高コレステロールになりやすい傾向が示されたのです。
これらの結果から「30年前は肥満の人ほどコレステロール高値になりやすく、痩せの人ほどなりにくかったが、近年は体形にかかわらず脂肪の多い食事を取る人が増えたため、肥満や痩せとの関連が弱くなった可能性がある」と研究者は述べています。
■数値が高すぎる場合は生活習慣改善+薬も必要
臨床現場で患者さんを診ていても、肥満の人や肥満だった人は患者さんに確かに多いですが、総コレステロールやLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い脂質異常症の患者さんには、痩せている人もいます。