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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

標準体重でも、痩せていてもコレステロールが高い人がいる

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 また女性肥満の人も、1980年は1・4倍、1990年は1・3倍、2000年と2010年はどちらも1・1倍と、やはりオッズ比が低下傾向でした。

 一方、女性の痩せの場合、高コレステロールのなりやすさが1980年では0・4倍、1990年では0・7倍、2000年では0・6倍、2010年では1・0倍と上昇。痩せていても高コレステロールになりやすい傾向が示されたのです。

 これらの結果から「30年前は肥満の人ほどコレステロール高値になりやすく、痩せの人ほどなりにくかったが、近年は体形にかかわらず脂肪の多い食事を取る人が増えたため、肥満や痩せとの関連が弱くなった可能性がある」と研究者は述べています。

■数値が高すぎる場合は生活習慣改善+薬も必要

 臨床現場で患者さんを診ていても、肥満の人や肥満だった人は患者さんに確かに多いですが、総コレステロールやLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い脂質異常症の患者さんには、痩せている人もいます。

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