菜食主義者だったポール 婚約者宅でのある日の夕食メニュー
購入したのは翌70年5月ごろのこと、ビートルズの最後のシングル盤「レット・イット・ビー」が大ヒット中で、そのひと月ほど前には「ビートルズ解散」の情報が世界中を駆け巡っていた時期でもありました。
インターネットなどのない時代、著者のハンター・デヴィスは、ビートルズのメンバー本人、家族、身近な関係者に丁寧に取材しており、この本はビートルズの歴史を語る上で、スタンダードになっています。
当時の私は、ビートルズのプロフィルと歴史についての情報入手が主たる目的で、彼らの食生活への関心は薄かったのですが、その後「ビートルズの食卓」(グスコー出版、2020年6月刊)を書くにあたって「増補版 ビートルズ」(1987年刊)を読み直してみると、メンバーの食生活に関する記載があり、著者自身が各メンバーの食事の際に目にしたことについて触れていました。