入院患者は他人に感染させる能力を持っているとは限らない

公開日: 更新日:

 寒くなれば新型コロナウイルスの感染者数はもちろん、重症・死者数が増えることは誰もが予想したこと。そのために、国を挙げて病床確保に動いてきたはずなのに、冬の入り口の段階で「医療崩壊しかねない」と大騒ぎするのはどうしたことか?

 東京都は、今月19日になって重症用の病床を150床から300床に増やすと言いだした。しかし、5月の時点で400床が確保されていた。当局の甘い予測が重症用病床不足の原因なのは明らかだ。

 ならば、また依頼して元に戻せばいいと思われるかもしれないが、一般病床に戻されたベッドは他の病気の患者がいる。しかも、病院のワンフロアを丸々、重症病床に戻すとなると、リスクも大きく、収入的にも見合わない。

 第一、スタッフが集まらない。緊張感が続く仕事に見合った収入が得られない、感染症に詳しくないなど理由はさまざまだが、「コロナいじめ」に代表されるように、新型コロナに関わる仕事をすると「感染リスクが高い」と思われてしまうことも大きい。京都大学ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭