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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

性格は気候に影響される 平均気温2度上昇で集団間暴力50%増

公開日: 更新日:

 コロナ禍以降、都心から撤退し、郊外や地方に拠点を移す企業が少なくありません。個人においても、2拠点生活や移住といった選択が定着化し、東京一極集中の時代から大きく変わろうとしています。また、“Work(仕事)”と“Vacation(休暇)”の造語であり、新たなワークスタイルをつくり出す「ワーケーション」を政府が推進するなど、これからの時代は、ひとつの場所にとどまる働き方や暮らし方とは違う新しいライフスタイルが浸透しそうです。

 移住するなら、第2の拠点をつくるなら――。皆さん、思い思いのこだわりがあると思いますが、昨今、「人間の性格は暮らしている地域の気候に影響されるのではないか?」という研究が注目されています。移住やセカンドライフ、子育てを考えている人からすれば、覚えておいて損はない科学的情報でしょう。

 北京大学のウェイ氏らが行った研究(2017年)では、中国の59の都市出身の5500人と、1万を超える自治体のアメリカ人166万人に対してアンケートを行い、出身地の気候的特性に関連するデータを分析しました。その結果、「個人の人格が、彼らが暮らしていた環境の平均気温に影響されている可能性がある」と結論づけたのです。

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