著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ウルイはビタミンCが豊富 紫外線対策として朝に食べたい

公開日: 更新日:

 4~5月が旬の「ウルイ」は、春に出回るユリ科の植物のこと。「オオバギボウシ」という植物の若葉で、山菜として食べられているほか、地域などによって「キンボ」や「コレイ」などとも呼ばれています。また、葉を茹でて天日干しした「山かんぴょう」や、山形県最上地方では光を遮断して白さとやわらかさを際立たせたウルイを「雪うるい」として出荷しています。

 ウルイの形は長ネギに似ていて、栄養価が高いのが特徴です。目立つのは山菜の中でもっとも豊富に含まれるといわれるビタミンCで、その含有量は100グラム中に50ミリグラム。山菜の代表とも言えるワラビのビタミンC量は100グラム中に11ミリグラム、ゼンマイは24ミリグラムなので、およそワラビの4.5倍、ゼンマイの2倍ものビタミンCが含まれている計算になります。

 最近の研究では、食事からのビタミンC摂取量が多い人ほど、また血中ビタミンC濃度が高い人ほど骨格筋量が多いことが確認されています。骨格筋に必要な脂肪酸の代謝に関わるカルニチンや皮膚や腱などを構成するコラーゲンの合成にビタミンCが重要です。さらに、ビタミンCはシミやくすみの原因になるメラニン色素の生成を抑える作用も認められているので、メラニンをつくる原因である紫外線対策として朝に食べるのもおすすめです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…