直腸がん克服 アクション俳優の松田優さん救った握力グリップ

公開日: 更新日:

 そして4カ月でアクション映画の撮影に復帰したのです。華麗な踵落としや後ろ回し蹴りなんかをしましたが、実はその時、まだ括約筋の動きが戻りきっていなかったので、生理用ナプキンを使っていたんですよ。

 仕事に復帰すると、現場の楽しさが一層身に染みました。主治医からも「リンパ節に転移がなかったことは本当に奇跡だよ」と言われ、生かされた命だと思い、役者として決意も新たに再スタートできました。

 長年の宿便がなくなったからか、肌艶が良くなったし、何より無駄な肉が付かない体になりました。病気以前より健康的ですし、若々しいと自分でも思います。

 以前の自分は健康なんて当たり前でした。でも今は健康になることはこんなに素晴らしいと思えるし、健康になるために頑張ることをすごく楽しんでいます。独自のグリップトレーニングによって強くしなやかな筋肉ができて、自分でも驚くほど疲れにくくなりました。

 でも、一番変わったのは気持ちが強くなったことです。以前は常に次の仕事のオファーが入っていないと不安で、進歩がない自分が不安で、もっと努力しなければ! ともがいていました。今は不安にさいなまれることはなく、何が起きても乗り越えてやろうと前進する力が湧いてくるんです。人はできない理由を探しがちですが、今の私はできる理由、やる理由を探すようになりました。大病をしたことで「新しい自分をもらった」と思っています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差