著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

インテリのヘンリー8世を暴君にしたのは「梅毒」だった?

公開日: 更新日:

 一般的には暴君とされるヘンリー8世ですが、実はイングランド王室史上最高のインテリとも言われ、ラテン語、スペイン語、フランス語を話し、作曲家や文筆家としても活躍。スポーツも得意で馬上槍試合や狩猟などもこなしたと言われています。時代を代表する建築物を作り、華やかな宮廷文化を作りあげたヘンリー8世を残忍な暴君にしたのは「梅毒」だったのではないでしょうか。若いからと奔放な生活をしていると人生の勝ち組にならないとということでしょう。

 ちなみに、ヨーロッパの女性は夜の正装として背中が大きく見えるイブニングドレス(オープンバックドレス)を身にまといます。実はこれ、梅毒の流行が生んだファッションだったともいわれています。「私は梅毒ではないわ。バラ疹もないわ。きれいな皮膚でしょ」というわけです。

 梅毒は、梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌が原因の性感染症で、感染すると全身に様々な症状を引き起こします。症状は4つに分かれていて、感染後、3週間~3カ月が第一期梅毒で性器や肛門などの感染部位に「初期硬結(しょきこうけつ)」と呼ばれる硬いしこりができます。その後このしこりの中央から崩れはじめ「硬性下疳(こうせいげかん)」と呼ばれる潰瘍が生じさらに(足の付け根)鼠経リンパ節の無痛性腫脹があらわれますが、発熱もなく4~6週間すると病変は消失してします。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」